工業部会は11月22日(木)に会員事業所25社27名が参加し、視察研修会を実施しました。
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厚木中央公園前から出発 |
◇障がい者雇用の現地視察
日本理化学工業株式会社(神奈川県川崎市)は従業員74名のうち障がい者55名を占めるダストレスチョークを主に製造する中小企業。
家業を継いで、専務として働いていた大山会長のもとへ1959年、知的障がい者の通う養護学校の先生が卒業生の就職依頼に訪れたことがきっかけでした。
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大山泰弘会長 |
その先生の熱心さに2週間の約束で受け入れたところ、2人の少女は実習期間中、一心不乱にラベル貼りをし、昼休みのチャイムにも気づかなかったそうです。
「障がい者だからチャイムがわからないって見方もあるでしょう。でも、他の社員は彼女たちの姿に打たれて、実習の最終日に『私たちが面倒を見てあげるから、専務さん、雇っていいじゃないですか』と僕に言うんです」。
しばらくしてから大山会長は、法事で隣に座った禅僧に話の接ぎ穂として「施設の方が幸せなのに、どうして彼女たちは毎日、満員電車に乗って会社に来るんでしょう」と尋ねたそうです。
そのお坊さんは『人間の究極の幸せは、愛されること、褒められること、役に立つこと、人に必要とされることの4つです。愛されること以外は、働いてこそ得られます』と言われたそうです。
「それで気づいたんです。人間の幸せをかなえられるのが会社なら、知的障がい者を一人でも多く雇用しようと考えるようになりました」。
事業を通じて「皆働(かいどう)社会」を目指すという大山会長のお話に参加者一同、感銘を受けました。
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チョークの製造ラインを視察 | |
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不良品の見本 |
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治具を開発し、分銅の色で区別 |
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大山会長から説明を受ける |
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休憩室の黒板 |
◇京浜工業地帯夜景ナイトクルーズ船上懇親会
企業視察に続き、京浜工業地帯の夜景を見ながら船上懇親会を行いました。
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横浜港大さん橋から乗船 |
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京浜工業地帯の夜景 |
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船上から見た横浜みなとみらい |
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大観覧車「コスモクロック21」 |
厚木商工会議所工業部会では毎年、会員の資質向上と親睦交流を目的に視察研修会を実施しています。
平成25年1月10日 (木)
視察に参加したサンカフェ株式会社様から南米のグアテマラ共和国の子供たちに日本理化学工業株式会社様の塗り絵キット「キットパスきっず」を寄贈したと、報告がありました。